スーパーマリオ64より「ウォーターランド」のピアノアレンジ。
MP3:
SuperMario64_WaterLand※ダウンロードが遅いかもしれません
ニンテンドー64が出て間もない頃。
前触れもなく、父が64本体と一緒にマリオを買ってきた時の嬉びは、今でも鮮明に覚えている。
それからしばらくは兄弟とコントローラーを奪い合いながら、マリオにのめり込む日々が続いた。
そんなゲームの序盤、薄暗い入り江のステージに流れるBGM「ウォーターランド」。
この曲を聴いていると、閑静なステージの情景と相まって、なんとも言えない切なさ、儚さを感じたり、
どこか懐かしい気持ちになったりする。
初めて聴いた瞬間から、その心を揺さぶる不思議な感動の虜となってしまって、これを聴くためだけにゲームを起動するなんてことも度々あった。
自分にとって最も思い出深いものの一つであるこの曲。
子供の頃からいつか弾いてみたいなとは思っていたけど、結局弾けるようになる前にピアノを忘れてしまった。
だから今回、DTMという別の形ではあるけれど、長年の夢を叶えることができたのは素直に嬉しい。
残る期限が1日という中で、素敵音源なPianissimoを使って完成させられたのも僥倖だった。
これがなかったら満足度が5倍くらい違っていたと思う。
なんて、あたかも万全な音源であるかのような言い草だけど、ひとつ問題がでてきた。
それは音の強弱(Velocity)の段階が足りないということ。
前にも似たようなこと言ってた気がするけれど、今回のアレンジを作っていて改めて思った。
128段階といっても、聞こえる音としての有効性が低くて実際には100段階も使えない上に、各数値間での強弱の差にバラツキがあったりと悩ましい。
例えば87~89間と89~90間で音の差を比べると、前者は違いが全然わからないのに、後者の方は一気に差が出て違和感が発生している。
弱音が掛かったようなくぐもった音から、いきなりキンキン寄りな主張の強い音になるって感じ。
だからといってVolumeを変えると若干だけど定位が変わってしまうし、なにより音の質自体は変わってくれない。
Expressionなんてものも存在してたりして、確かにSD80では音が変化するのを確認したけど、Pianissimoの場合はDomino上で弄った数値に対してなんら変わってはいなかった。
エクスクルーシブだとかで弄れるのかもしれないけれど、情報が無さ過ぎて弄りようがない。
サウンドフォントだったら自分でサンプリングしなおして強弱のクセを統一すればいいってどこかで見たけれど、商用の音源にそんな自前のモノを突っ込めるとは考えにくい。
他に何かあるとすれば、違和感のある音だけを別トラックにして効果をかけるとかっていうのが考えつくけど、実際のところ面倒くさくて処理しきる気力が起きないと思う。
と、ここまで考えて至った結論が「楽したいなら大枚はたいていいもん買えよ」っていう身も蓋も無いお金至上主義というのだからどうにも救えない。
まぁ今は金欠な身分だから、今後も色々と試行錯誤を繰り返してなんとかするしかないのだろうけれども。